自分が創作活動をはじめたきっかけのお話です。
備忘録かつ独りよがりな長文なので続きを読む意味はあまりないと思います。
昔Moon.(Tactics)という18禁美少女ゲームをプレイして「気持ち悪い」一言を得た。
作中で主人公のヒロインが、回想シーンで憧れの先輩にレイプまがいに犯されるシーンがある。男子学生の独りよがりな台詞とともにマウントポジションで犯されるヒロイン。憧れと現実のギャップに戸惑うヒロインだが体は感じていた、といったシーン。
レイプ描写だけ切り取れば、わりとありふれた(?)シーンだが、そこに至る劇中でレイプ経験により心が壊れてしまった別のヒロインや、自身を過信している少女との邂逅など様々な人間模様が描かれた上で、彼女の破瓜(処女喪失)シーンが語られるだけに受けるギャップが大きい。
気丈な主人公ヒロインも性の快感に逆らえないさまは、レイプものとしては読者は興奮するシーンだろう。しかしながら自分は彼女に少なからず感情移入していたのだろう。「気持ち悪い」一言しか思い浮かべられなかった。
この前にもこの先にも無いオンリーワンの体験だった。
「気持ち悪い」ではないが、作品にある種の得も言われぬ感情を込めることが自身の創作活動の原動力の一つとなっていると思う。
***
性の醜悪さや陰惨さは見た目にも精神的にも切り離せないものだ。自分はできうる限り精神的に静謐かつ後ろめたく描きたい。自身のトラウマ云々は置いといて、バックグラウンドとしてのヒロインの気持ちや過去の負い目をできるだけ含めて。
肉体的に傷めつける性は好みじゃない。刹那的で一時的な快楽を描くくらいなら描くことじたい億劫なままでいい。内在的な性の本質に愚直なままに一途でいい。
虚淵ワールドは社会派モノという点では30年前から変わってないと思うからマイナーと思わないなぁ。話が脱線しそうなので戻すと、琥珀さんや桜、Follow/Ataraxiaの最終はとても興味深い着眼点と思った。脱線してるなぁ。
ロックな生き方なんてええカッコしいなんてサラサラ望んでないんで、黒りんちゃんほどでも無いけど、地べたを這いずりながら晴天目指してもがくような感じでいいですハイ。
性のタブーについて臭いものにフタをせず、一つの失敗例として例示したほうが世の中人のためになると思う。もちろん創作としての意味合いで。
そこんところ脊髄反射的に履き違えてもらわれる事例が多いのは悲しいものだ。
※追記
レズは別腹です。今まで書いたこと全否定する勢いだけど性向だから仕方ないね。